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カワサキ・W650はココが凄い!! クラシカルでオールマイティな名車

カワサキ・W650に関する最新情報のまとめ記事です。オールドルックな見た目の渋さ、それでいて街乗りからオフロードまで対応可能。回せば速い。そんなオールマイティなW650について、スペック・デザイン・エンジン性能・乗り心地・燃費などの詳細情報を掲載しています。

バイクのラインナップの中で、カワサキの「W」と言うブランドほど息の長いモデルは無いのではないでしょうか。
デザインや雰囲気だけではなくバーチカルツインという基本的なエンジン形式の継承や、逆にその時代時代に合った変化や進化を遂げながら、継続モデルではないものの「W」というブランドを現代まで作り続けてきたカワサキと、それを支持したユーザーの功績は奇跡に近いと思うのです。

ルーツであるメグロやベースとされたBSAまでたどれば、実に半世紀以上も前のバイクの雰囲気やスタイルのバイクに、疑似的であれ新車という形で乗れてしまう事はすごい事だと。

しかしそのW650も環境問題には太刀打ちできず、残念ながら2009年型を最後に市場から姿を消しました。

出典:wikipedia/W650

カワサキ・W650のスペックは?


W650は1999年2月から販売され、細かい仕様変更やカラーのバージョンを変えながら2009年まで生産されました。

【主要諸元】


・エンジン形式:空冷4ストローク2気筒SOHC4バルブ
・排気量:675cc
・ボア×ストローク:72.0×83.0mm
・最高出力:50PS(37kw)/7500rpm
・最大トルク:5.7kg-m(56 Nm)/5500rpm
・変速機:5速リターン
・車両重量(乾燥重量):194kg
・発売時価格:¥686,000

W650は1998年12月発表、翌1999年2月から販売された車種である。OHVエンジンの旧シリーズとは直接の関連はない新設計車種だが、外観は・トライアンフ・BSAといった往年の英国車、もしくは「ネオクラシック」「ネオレトロ」と呼ばれる上述のW1を彷彿とさせる古風なもので販売戦略上Wがネーミングされた。排気量は675ccであるにもかかわらずW650の名がつけられており、カワサキのWシリーズにとって「650」という数字が特別なものとして捉えられていると考えられている。最大出力は当初50ps(37kW)だったが、2004年モデル以降は平成13年騒音規制や排出ガス規制などへの対策もあり48ps(35kW)へと引き下げられた。ユーザーから一定の評価を得た車両ではあるが、2008年9月の排出ガス規制強化により生産終了となった。
出典:wiki/カワサキ・W

カワサキ・W650のデザインは?


カワサキ・W650のデザインは、クラシカルなバイクのスタイルを受け継いでいるネオ・レトロスタイル。シックでありながら細かい部分まで美しく見えるように構成されていて、高級感や所有感が感じられる外観や外装となっています。エンブレムやカラーリング、車体の光沢や曲線美に至るまで、徹底して考え尽くされています。エンジン周りのデザインも特徴的です。

カワサキ・W650の乗り心地・取り回しは?


乗車ポジションはリラックスできる体勢で運転でき、またサスも柔らかく、運転時の疲れも少ないというオーナーさんが多いようです。ただしシートの形状のせいでお尻に体重がかかってしまい、長距離走行ではお尻が痛くなってしまう模様です。こまめな休憩が必要になりそうです。シートは座面が広くタンデムしやすい作りになっています。2人乗りでも操縦しにくくなるということもありません。
取り回しは、普通。車体重量が200kg程度なので大変ではありません。

カワサキ・W650の燃費は?


燃費は25km~30km/Lというオーナーさんが多いです。大型バイクでこのクラスのバイクとしては良い方ではないでしょうか。タンクも大きいため一度の給油で長距離を走ることができます。

【モデルの変遷】

1999年:A1、C1
2001年:A3、C3
2002年:A4、C4
2003年:A5、C5、D1、E1
2004年:A6、C6、A7、C7
2005年:D3、E3
2006年:A6F、C6F、D6F、E6F、A7F、C7F
2007年:D7F、E7F
2008-2009年:A8F、C8F

カワサキ・W650の開発の背景


◆バーチカルツイン◆

開発にあたり、さまざまなアプローチはあったようですが、最終的には「大排気量で最新の技術で鼓動感のあるエンジン」というテーマになったとのことです。DOHCからさまざまなエンジンを模索した結果、バーチカルツインに落ち着きました。「バーチカルツインのエンジン」と言えば、やはりすぐに思い浮かぶのが1966年に発売されたW1から始まったWシリーズ。
しかし開発の際に「最新の技術」というテーマであったため、W1で使用されたOHVタイプのエンジンは候補から外れていたそうです。
そんな経緯で新しいモデルはSOHCのカムをベベルギアで駆動させるという方法のエンジンに。またこのベベル駆動はW1の外観的特徴でもあるOHVのプッシュロッドの雰囲気を出す演出も兼ねました。

*写真はW800です
出典:kawasaki-motors

◆360°位相クランク◆

クランクは鼓動感を出すために、位相を360°に決定。
鼓動感を出すためにフレームや乗り心地に悪影響が出やすい360°位相のクランクをあえて採用し、最新の技術で悪影響が出ないように対策。
エンジンからのメカノイズも、一般的には静かな方が良いに決まっているものを、「聞かせるためのエンジン音」としてカムを駆動するベベルギアの音をある程度残したとのことです。

出典:kawasaki-motors*写真はW800です

このような人間の「感性」という非常に曖昧なものに合わせて機械を作るという作業は、パワー重視のスーパースポーツを作るよりはるかに難しかったのではないでしょうか。
人間に心地よいと感じる大きな振動は殺さず、フレームに与える振動や人間が不快に感じる細かい振動は感じないようにする。
またエンジンのメカノイズや排気音も人間が心地よいと感じる音にして、騒音規制の範囲内に収める。
これはとても開発が難しいと考えられます。

カワサキ・W650の系譜


前述の通り、開発にあたってW1のコピーではなく新しい物というポリシーでスタートした「W650」。ここでは名前の由来となった「Wシリーズ」と、ベースとなったメグロの主なモデルをご紹介しましょう。

◆メグロ スタミナK1(1960年)

エンジン:空冷4ストローク並列2気筒 OHV 2バルブ
総排気量:496.75cm3
最高出力 :33ps/6,000rpm
最大トルク :4.1kgf-m/6,000rpm

出典:fleshandrelics

◆W1(1966年)

エンジン種類:空冷4ストローク並列2気筒 OHV 2バルブ
総排気量: 624cm3
最高出力: 47ps/6,500rpm
最大トルク: 5.4kgf・m/5,500rpm

出典:motorcyclespecs

◆W1SA(1971年)

エンジン: 空冷4ストローク並列2気筒 OHV 2バルブ
総排気量: 624cm3
最高出力: 53ps/7,000rpm
最大トルク: 5.7kgf・m/5,500rpm

出典:southbayriders

◆W3 [650RS] (1973年)

エンジン:空冷4ストローク並列2気筒 OHV 2バルブ
総排気量: 624cm3
最高出力: 53ps/7,000rpm
最大トルク: 5.7kgf・m/5,500rpm

出典:motorcyclespecs

「W1、W3の再来」


1974年にW3を終売して25年を経て、カワサキから再びバーチカルツインが発売されることになったのが、W650です。
発売当初はカワサキ自身や販売店も、販売数に関してあまり自信は無かったと聞きます。
しかしながら結果的にヒットしました。それは大型バイクといえば1000cc以上のスーパースポーツモデルに人気が集まり、650ccの非力なバーチカルツインなど一部のマニアの人しか乗らないのではないかという思いがあったのかもしれません。
しかし市場には「のんびりトコトコと走れる様な大型バイク」「乗るだけで楽しくなるような大型バイク」の需要がたまって来ていたということでしょうか。

また往年のW1やW3はZ2やZ1に比べて少々マイナーな存在で、W650が発売されるまでは一部のマニアの人が乗っているというイメージがありましたが、以前、Riderでも紹介いたしました、1986年に公開された映画「彼のオートバイ、彼女の島」にW3が出てきて人気が出た様に、一般的にW650の様なバイクを求める潜在的なニーズは十分にあったのではないでしょうか。

この丸く美しいデザインとバイクらしい鼓動感や独特の排気音は、乗っても見ても飽きの来ないバイクらしいバイクで、筆者も非常に好きなバイクの一つです。ここらあたりのWの官能的な美しさや鼓動感の説明は片岡義男先生の本や映画にお任せして、私は避けておきましょう・・・。

出典:kadokawa-pictures

カワサキ・W650のまとめ・総評


開発陣が述べている通りW650は「決してW1やW3のコピーとはしたくなかった」というポリシーが感じられる、現代の新しい技術で作られた「新しいカワサキのバーチカルツイン」です。

W1、W3には当時の良さがあります。決してW650と同じではありません。
しかし旧車をレストアして走行可能な状態にまでして、またそのコンディションを維持するには手間も時間もお金もかかります。
もちろん「その時代のままのバイクに乗りたいとか」「レストアが大好き」という方は、是非ともレストアして名車を世の中に長く残して頂きたいと思います。
筆者も街中で停めてある綺麗にレストアされたW1やW3を見つけると、しばらく眺めてしまう方なので。

しかし、新車としてその現車に限りなく近い雰囲気や乗り味を持っているなら・・・私はきっと信頼性のある新車を買うでしょう。
悲しいことに年々厳しくなる排ガス規制に、とうとうこのW650でさえ絶版となってしまいました。
唯一インジェクション仕様で排ガス規制をクリアしてW800は残されましたが、そのW800も2016年で最後となるようです。
これからはW650やW800が絶版車としてレストアの対象になるのかもしれません。

カワサキ・W650の動画集


W650 (カワサキ/2005) 久しぶりに乗った! Kawasaki W650 (2005) Motovlog

今回は、コンディションを確認するために嫁の愛車であるカワサキW650に久しぶりに乗ったという話です。スコットオイラーなど、ちょっと懐かしいパーツも登場しますが内容はほぼ独り言。お時間があるかたは暇つぶしにご覧ください。

H20年式カワサキW650参考動画:人気の理由を読み解く

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2015.3 kawasaki W650でひとっ走り2

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カワサキ・W650オーナーさんの画像集


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