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本格参入? EVバイクの切り札。ホンダ「PCX ELECTRIC」

ノーマルタイプのPCXシリーズは東南アジアで大変人気があります。この地域は電力設備が少なく着脱式バッテリーパックに非常に高いニーズがあります。またインドでは日本以上に排出ガス規制が厳しく日本製EVバイクへの期待が高まっています。これらのことからPCX ELECTRICが開発されたのではないかといわれています。

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2018年11月、バイクメーカーホンダはEVバイク「PCX ELECTRIC」の官公庁、企業、個人事業主に対するリース販売の開始を発表しました。ノーマルタイプの「PCX」は原付二種バイクのカテゴリに属しており、その近未来的な独特なデザインが他のバイクとは一線を画していました。「PCX」はこれまでも、ハイブリッドタイプの発売など、ガソリンエンジンバイクの次へ向けての様々な試みに挑戦していました。今回はEVバイクとしていよいよ本格的市場参入への期待がかかる「PCX ELECTRIC」についてわかりやすくご紹介させていただきます。


出典:ホンダ公式サイト/PCXエレクトリック

ホンダ PCX ELECTRICのファーストインプレッション


PCX ELECTRICのファーストインプレッションは、率直に「スマート」という言葉がピッタリと当てはまる洗練された美しいデザインを持つバイクです。PCXシリーズをご存知の方であれば、一発でわかるようなオリジナルのブランドデザインが今回のEV化でも確実に踏襲されています。実はPCXシリーズは初代タイプのデビューから、ベースデザインに極端な変更がないのが特徴です。それゆえに今回のフルモデルチェンジはヘビーユーザーにとっては、エンジンやモーターという複数の選択肢から選べる新たな楽しみを提供してくれました。ベースデザインがある程度統一されて受け継がれているというのはモータービジネスとしては非常に重要な要素です。その理由はオーナーがブランドに高い価値観をみいだすことができるからです。例えると車にさほど詳しくない人でも、ベンツやBMWやポルシェを一目見ただけでブランドネームを答えられます。これからもわかるようにブランドデザインの統一性は大事な価値であり、資産なのです。まさにPCXシリーズもブランドデザインのイメージを今日まで同じように構築してきた証です。また今回のデビューで特徴的なのは、EV化したことでマフラーがなくなったことと、リアフェンダーが本体から独立なデザインに変更されたことです。よりスマートさを際立たせたデザインに昇華しています。

ホンダ PCX ELECTRICの歴史


PCX ELECTRICが初めてメディアに披露されたのは、2017年の第45回東京モーターショーにおいてです。この時は同時に市販型では世界初となるハイブリットシステムを搭載したPCX HYBRID、そしてベースタイプの新型「PCX」もお披露目されました。EVバイクやHYBRIDバイクがそろって2017年に登場したわけは、年々厳しくなる排出ガス規制が大きな理由です。ホンダに限らず、2017年からはグローバル展開をしている全てのバイクメーカーに2つの排出ガス規制が導入されることになりました。欧州の「Euro4(EUで実施されている排出ガス規制)」と「WMTC(世界統一テスト・モード)」です。この2つの排出ガス規制の影響で、従来のガソリンエンジンバイクが日本国内で作れなくなりました。またもう一方でホンダは電動バイクの開発も1994年以前から始めていました。ただ当時は、「排出ガス問題」よりも「燃費」の方が優先されていた時代です。「燃費」に関してはガソリンエンジに遠く及ばなかった当時の電動バイクは、メーカーからも市場からも実用バイクとしては対象外の扱いを受けていました。その後もホンダは1994年にスクータータイプの「CUV-ES」、2010年にスーパーカブタイプの「EV Neo」を企業向けだけにリース販売をしていました。実は今回のPCX ELECTRICの発売よりも、元々はアジアで根強い人気を持つスーパーカブのEVバイク版「EV-CUB」の方が先に実用化される予定でした。ところがバッテリーの大きさの関係で、どうしてもスーパーカブのあの独特のデザインが再現できなかったのです。よってバッテリーを搭載してもさほどサイズ変更の必要がなかった、元々大き目の150㏄クラスバイクのPCX ELECTRICの方が先にデビューしたのではないかといわれています。またPCXシリーズ自体が、成長著しいアジアにおいて大変人気があり、大きくホンダのEVバイクの市場拡大を果たしてくれるのではないかという期待も込められているともいわれています。実はアジアではバイクはホンダの稼ぎ頭といわれているほど重要なコンテンツになっているのです。日本ではバイクはわずか17万台しか売れていませんが、アジアでは何と日本の100倍の1660万台という途方もない数のバイクが売れているのです。


出典:ホンダ公式サイト/PCXエレクトリック

ホンダ PCX ELECTRICのスペック(主要諸元)は?


車名・型式 ホンダ・ZAD-EF01
全長(mm) 1,960
全幅(mm) 740
全高(mm) 1,095
軸距(mm) 1,380
最低地上高(mm)★132
シート高(mm)★760
車両重量(kg)144
乗車定員(人)2
最小回転半径(m)2.1
原動機型式 EF01M
原動機種類 交流同期電動機
定格出力(kW)0.98
最高出力(kW[PS]/rpm)4.2[5.7]/5,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 18[1.8]/500
メインバッテリー種類 リチウムイオン電池
メインバッテリー電圧/容量 50.4V/20.8Ah×2個
バッテリー充電電源 AC100V(単相)
一充電走行距離*(km)
国土交通省届出値 41(60km/h定地走行テスト値)〈1名乗車時〉
タイヤ 前 100/80-14M/C 48P
後 120/70-14M/C 55P
ブレーキ形式 前 油圧式ディスク
後 機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 前 テレスコピック式
後 ユニットスイング式
フレーム形式 ダブルクレードル

出典:ホンダ公式サイト/PCXエレクトリック

PCX ELECTRICのモーターの特徴

PCX ELECTRICに搭載されているモーターの出力は「定格出力0.98kW」です。「定格出力」とは、EVバイク特有のパワーを数値化した規格や基準のことで、簡単にいうと「最低〇〇kW」出せるバイクですよというメーカーの証明のことです。「定格出力」の区分でいうと、PCX ELECTRICは1 kW 以下なので「原付二種 (125 cc 未満)」というカテゴリに入ります。PCX ELECTRICは一般的なEVスクーターに搭載されている「インホイールモーター」ではなく「DCブラシレスモーター + パワードライブユニット」の一体型が搭載されています。ちなみに2010年発売の「EV Neo」も同じタイプのモーターが搭載されていました。「インホイールモーター」とは、EVカーによく採用されているモーターのタイプで、簡単にいうと「ホイールと電動モーターが直接繋がっているモーター」のことです。「DCブラシレスモーター」とは、「ネオジム磁石」を採用したことで、モーターの小型化ができた上に、「高効率」「高トルク」を実現した主にバイクなどに使われるモーターのことです。「DCブラシレスモーター」に「パワードライブユニット」を組み合わせることで、モーターに対して、最大トルクの低減と高回転化が要求できています。

PCX ELECTRICのバッテリーの特徴

PCX ELECTRICのバッテリーは、PCX ELECTRICの為に新開発されたモバイルパワーパックが使われています。バッテリーの種類はリチウムイオンバッテリーで、モバイルパワーパック1個の電圧が48Vあります。また走行時には、搭載された2個のモバイルパワーパックを直列接続して、システム電圧を2倍の96V系にすることでパワーのある走りを実現しています。EV系ではよくリチウムイオンバッテリーが採用されていますが、その理由はコンパクトで、エネルギーの密度が高く、簡単に高電圧にできることです。最大のメリットが「繰り返し充電に強い」ということです。

PCX ELECTRICの航続距離

PCX ELECTRICの航続距離は1回の充電において、時速60kmの状態で約41kmも走行することが可能です。この時シート下に搭載されているモバイルパワーパックを2個使っての航続距離になります。よって1個当たりは、約20㎞の航続距離ということになります。

PCX ELECTRICの充電の方法

PCX ELECTRICの充電の方法は2つの方法があります。一つ目がノーマルPCXでの給油口だった場所を開け、収納された約2mのプラグコードを出して、住宅の外部電源(AC100V)につないで充電する方法です。こちらはモバイルパワーパックをそのまま2個搭載したままで約6時間で満充電が可能です。もう一つの方法が、モバイルパワーパックをPCX ELECTRICから取り出し、専用のクレードルで充電します。こちらは1本が0の状態から満充電まで約4時間かかります。別々に充電すると満充電まで合計8時間かかる計算です。

PCX ELECTRICの最高スピード

PCX ELECTRICの最高スピードはあおよそ時速60㎞強です。同じPCXのガソリンエンジンと比べるとスピードはでませんが、一方で最大トルクは1.5倍というEVバイクならではの強みもあります。特に発進加速が良く、ガソリンエンジンのPCXに比べると、スタート時のアクセルからモーターへのレスポンスがダイレクトに伝わり、あっという間にトップスピードまで駆け上がります。

PCX ELECTRICのメーターの特徴

PCXエレクトリックのメーターの特徴は、メインパネルが「反転液晶表示」になっていることです。「反転液晶表示」とは、「数字や文字」と「バック(背景)」の色を逆転させていることです。PCXエレクトリックの場合は「数字や文字」が白(明るい色)、「バック(背景)」が黒(完全な黒色)になって非常にクールなデザインになっています。一般的には「反転液晶表示」は視にくいといわれていますが、普通に昼間は視れますし、夜間はバックライトも加わるので余計に視やすくなります。スピードメーター、時計、バッテリー残量、充電インジケータなどほぼ必要な情報は全てメーターに集約されています。

ホンダ PCXエレクトリックのデザインは?


出典:ホンダ公式サイト/PCXエレクトリック

ホンダ PCXエレクトリックの乗り心地は?


PCX ELECTRICとエンジンバイクとの違いは、何といっても乗り心地です。モーターがリアホイール近くにあるということも関係して、とにかく穏やかで安定した乗り心地です。印象としては後ろから押されるような感じではなく、前からスーッと引っ張られているような能動的な走行感を感じることができます。また125~150㏄サイズのスクーターの安定感があり、スピードが出てもふらつきや路面の衝撃も皆無です。重量的には、ノーマルPCX125が130kg、PCXハイブリッドが135kg、PCX ELECTRICが144kgとノーマルに対して14Kgも重くなっているのに関わらず、重量配分も最適でバランスが良く全くストレスを感じることがありません。また押しや引きでもコントロールしやすく、重量が合計20㎏近くかくあるバッテリーの重量配分が見事に成功した設計といえます。さらにシートの厚みが増した上に、硬さが程よく、ライディング時の腰の負担が軽減されています。

ホンダ PCXエレクトリックの足つきは?


いかにいいバイクでも、実際乗る人にとってコントロールできるかどうかが重要になってきます。PCX ELECTRICのシート高は760mmです。シート高は760mmであれば基本的に身長が160㎝くらいの方であれば余裕で両足がベタ足で立てます。PCX ELECTRICのシート高であれば、女性でも安心して両足をつくことができます。

ホンダ PCXエレクトリックのまとめ・総評


今回はEVバイク ホンダ PCX ELECTRICについてご紹介させていただきました。実はノーマルタイプのPCXシリーズは、タイ、インドネシア、ベトナムを中心とした東南アジアで大変人気があります。この地域は日本と違い電力設備が少なく、着脱式バッテリーパックに非常に高いニースがあると予想されています。また現在中国以上の経済発展が予想されるインドでは、日本以上に排出ガス規制が厳しく日本製のEVバイクへの期待が非常に高まっています。これらのことから最もEV化に適したPCX ELECTRICが開発されたのではないかといわれています。

ホンダ PCXエレクトリックの動画


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ホンダ PCXエレクトリックの画像


Heru TeBe on Instagram: “Test Ride Honda PCX electric, tarikan awal smooth baanget…..Hampir sama sih klo impresi berkendaranya sama yg versi bensin cuma ini lebih…”

40 Likes, 2 Comments – Heru TeBe (@terasbikerblog) on Instagram: “Test Ride Honda PCX electric, tarikan awal smooth baanget…..Hampir sama sih klo impresi…”

Heru TeBe on Instagram: “Test Ride Honda PCX electric, tarikan awal smooth baanget…..Hampir sama sih klo impresi berkendaranya sama yg versi bensin cuma ini lebih…”

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